元祖くろ玉が誕生したのは1929年（昭和4年）のこと。
先代の職人が、さまざまな形の餡に羊羹をかけ、
試行錯誤した末に「まるい」くろ玉が生まれました。
そのかわいらしい形と味わいは、発売してすぐ大ヒット商品に。
丸くてころんとした見た目の「たのしさ」はもちろん、
コーヒーにもお茶にも合う和菓子として
今なお幅広い世代に愛され、
地域の和菓子として受け継がれています。
くろ玉に使う食材はたった２つ。
「うぐいす餡」は、良質な青えんどう豆だけでつくります。
粒の食感を残しながら煮たものをまぜ、
豆本来のやさしい甘さをたのしめます。
また、「黒糖羊羹」は、ミネラル豊富な
沖縄県多良間島の天然黒糖を使い、深みある甘さに。
余計なものを加えずに、食材のよさを活かすことが、
私たちのお菓子づくりです。
くろ玉は、人の手でなければ作れません。
青えんどう豆を4日かけて煮込むところから、
熟練の職人たちが繊細な状態を見極め、
銅鍋で混ぜながら羊羹をつくります。
あん玉を羊羹にすばやくひたし、そっとすくいあげる
「てんぷら」という工程もすべて手作業。
毎日人の手で、心を込めてつくっています。
私たちは「恩送り」という言葉を大切にしています。
恩送りとは、恩を相手に返すのではなく、
別の誰かに受け渡すこと。誰かを想う豊かなこころ、
そのひとつひとつが連なり、
平和の「輪」が広がっていくと信じています。
感謝の心をくろ玉に重ね、
大切な人への贈り物にぜひお使いください。
わたしたちは、あらゆることの調和をとても大切にしています。
お客様、取引先、生産者、共に活動する仲間、
そしてわたしたちの欲や利益。
そのどれかに偏重しすぎて誰かが苦しむことのないように、
みんなにとって均衡が保たれている状態を求め続けています。
地域社会や環境、まちの文化、働き方に対しても、
同じようなことが言えると思います。
均衡が保たれ、心地よい状態であることが、
健全にたのしくつづけるために必要だと考えます。
人は1人では生きていけません。
企業も、周囲との関係性があって成り立っています。
周りに感謝し尊重し、互いの価値が重なりあうからこそ、
それぞれの個性が発揮できるものだと思います。
1つのお菓子の中には、職人、スタッフ、生産者など、
さまざまな人々の知識や想い、多様な物語が詰まっています。
また、お菓子を贈ったり、食べたりすることで、
そこにもまた想いや物語が生まれます。
お菓子づくりをとおして、
それぞれの想いを重ねあわせていくことによって、
あたたかい関係性やつながりを生むことを大切にしています。
社会では、より合理的であることが重視されすぎているように思います。
それも必要なことではありますが、“人の手の温もりこそ、
人の心に伝わっていく”と信じて菓子づくりに手をかけることは、
わたしたちにとって効率化よりも大切にしたいことです。
それぞれの想いや物語、言葉にできない感覚、数値化できないこと...
その目に見えない豊かなものを、
わたしたちがつくる商品や活動を通して、伝えていきたい。
そして、社会や次の時代へとひろげ、
わたしたちの世界に平和を生みだしていきたいと思います。
くろ玉をはじめ、季節の味が楽しめる玉菓子や、
心を込めてつくるこだわりの和菓子などをお買い求めいただけます。
また、自社の商品だけでなく、澤田屋が厳選した
「山梨の美味しいもの」も取り扱っていますので、ぜひお楽しみください。
くろ玉の限定包装紙（本店のみ）のご用意もあります。
澤田屋が甲府のまちなかにつくった、まちのお休み処です。
仕事の合間に、買いもの帰りに、観光のついでに、
発酵あんこのオリジナルドリンクや
美味しいコーヒーと和菓子をたのしみながら、
ゆっくり休憩していただけます。
私たちの空間で、ぜひ「まるい」時間をお過ごしください。
本店の２階は、多様な用途で使えるフリースペースになっています。
自社イベントを開催するほか、私たちの世界観に共感してくださる
皆さまへの貸し出しを行っています。
展示、会議、イベント、ワークショップなど、
さまざまな用途でお使いいただくことが可能です。
私たちは、くろ玉を軸とした「食」の事業をとおして、さまざまな人の「たのしいまる」をつくります。
商品に関する事や、当店に対する
ご意見ご感想、お問い合わせなど、
こちらのフォームよりお気軽にお尋ねください。
