今年の大きな出来事としては澤田屋の新しい企業理念(PMVV)が出来たことです。
ぼくは、この企業理念という上位概念をとても大切にしています。
納得する理念ができるまで3年くらいかかりました(笑)
言語化することで自分たちは何をしたいのか、何のためなのかなど、ベクトルが定まりました。
これによって、ヒトやモノやコトの在り方が変わっていくことを実感した1年でした。
来年、2025年も継続してリブランディングを行っていきます。
より多くの方に澤田屋が考える未来を、プロダクトや活動を通して拡げていきたいなと思います。
楽しみにしていてください。
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毎月、全社員に向けて書いている “社長通信”
今年最後のテーマ は、【澤田屋のつくるとは】
頭の中はこんなことを考えながらリブランディングしています。
一部、抜粋して紹介します。
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– 【澤田屋のつくるとは】 –
●「まる」をつくる
澤田屋の考える「まる」の意味は企業理念(PMVV)で定義づけしています。
まず内側からできる「容(かたち)」を大切にし、外側の「形(かたち)」でデザインしていく。
それが澤田屋のまるい「形容(かたち)」。
目に見えない価値、言葉にできないものを伝える努力。
様々な想いや物語が詰まったお菓子を贈ったり、食べたり…、そこにもまた想いや物語が生まれる。
物事を点で見るだけでなく、線や面、流れを見る。
そういった意識でプロダクトをつくっている。
●アナログ
より合理的な社会へ進む中、ものづくりや接客は出来るだけ人間味を出したい。
非合理の中にある価値。量より質。
「人の手の温もり」こそ、人の心に伝わっていく。
そんなものづくりを大切にしたい。
澤田屋のお菓子は人と同じで1つ1つ表情が違う。
アナログとデジタルの調和が大事。
●経年優化
流行りもの、便利なもの、新しいものに流されるだけでなく、今あるものに新しい価値を見出し、磨いていく。
必ずしもスクラップではなく、リノベーションも。
時が経つにつれ、輝きや深味が増すものづくり。
長い時間軸で事業をつくる。
社会にとってどんな役に立つのか、本当に必要なのか、何を伝えたいのかを考え、深掘っていく。
●まちと文化
これまでは、お菓子で微力ながら「まち・文化」をつくってきた。
これからはお菓子屋だけどお菓子屋じゃない。
理想は、銘菓という商品レベルではなく、商圏は小さくても、文化という商品レベルまで昇華していきたい。
お菓子だけをつくっているのではなく、澤田屋の哲学である「まる」をつくっている。
目に見える手段としての得意分野がお菓子づくり、食に関わる部分ということだけ。
VISION「まるをおくるが日常に」を目指して、「まち・文化」をつくっていく。
今の澤田屋の成長は、売上や規模を追うことではなく、自分達の考える哲学やVISIONに近づくこと。
会社にVISIONがあるように、個人にもVISIONがあった方がよい。
会社と個人のVISIONの共通点を見出し、会社を舞台に成長してくれることを期待しています。
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今年も1年、本当にありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。